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自主企画レポート_自動車/カーナビ

★Key:クルマがドライバーのコンシェルジュ ケータイに近似
    クルマが家電になる 100年目の大変化 民のITS 


◆テレマティクスの意義:社会的に意義が増大している。

・テレマティクスは、民間が推進するサービス環境である。テレマティクスは、NAVI端末をインタフェースとするドライバーの支援環境である。広い意味でITSに属することから、官のサービスと見られがちであるが、センターマシンの運営⇒サービス⇒NAVI端末という一連の環境は、自動車メーカーが提供するものである。

・NAVI端末は、ディスプレイを持つ一種のビューワー機器である。そのため、コンテンツの視聴や、コンテンツを入手のできる機器である。テレマティクスのサービスは、当初コンテンツサービスが模索され、インターネットに見られるサービスと同じ形態を、自動車分野に持ち組むような傾向にあった。特に、トヨタはこの方向でサイトの充実が図られた。この点でトヨタは、ホンダ、ニッサンに対し異なる方向にあった。

・しかし、実際には、多用なコンテンツサービスより、自動車運転に対する支援が最も有効で、この点、ホンダは当初から運転支援という方向でサービスが展開された。自動車が使われるときは、常に運転という稼働状態である。視聴型、エンタテインメント系のコンテンツの必要性は低い。これに対し、あくまで運転の支援を念頭に置いていたのがホンダである。ホンダのサービス:インターナビは、自社の顧客に対し、自動車というメカを運転するに当たり、CRMを念頭に置いた運転支援サービスを推進したものである。ニッサンも‘90年代のコンパスリンク以来、運転支援が念頭にあり、ホンダ同様の方向でサービスを拡充した。

・いずれにしろ、テレマティクスは、自動車メーカーが推進する、運転支援サービスである。NAVI端末はすでに、純正(ライン装着)で自動車に標準的に装備される機器である。後付けの機器というより、自動車に組み込まれた機能という位置づけに発展している。

・現在の、自動車のCRMは、自動車のメカとしての機能だけではなく、情報環境も含め訴求される状況にある。自動車は、情報環境につながった移動端末であり、自動車メーカーは、メカ製品の工業プロダクツと、自動車運行の支援という情報環境の提供者という、メカプロダクツとIT業の側面を持つようになっている。

・2009年以降、テレマティクスは、NAVI搭載の自動車の増加と一般化、取り巻くIT支援環境の拡充を経て、道路運用と連携した公的なシステムに発展する方向にある。特定の自治体の道路運用に対し、自動車メーカーが関わることで、?道路行政という土木分野の管理事業に、?自動車という端末、?メーカー展開のITサービス環境が連動する、道路運用・運営を、一挙に情報網をもつ管理体制に移行させることになる。

これからのテレマティクス:市民参加型の都市・社会システム
◆エコと便利な環境:クルマが走ることで市民参加する道路環境構築



自動車の今後 :ハードウェア=自動車



・2009年に入り、トヨダ、ホンダのハイブリッド自動車の販売好調である。極端な景気減速を受け、低燃費の車種が選ばれるほか、一般のECO意識の高まりも反映したものである。一方に、EV:電気自動車も本格的な開発段階に入っている。今回の景気低迷は、ハイブリッド車の商品強化、EVの商品化を早める方向で影響している。

・プローブ情報の効果は、漠然とした表現では、「よりきめ細かな道路情報の提供」ということになる。しかし、現状のVICSの情報サービスも完成されたものであり、一定の利便性は保たれている。プローブ情報は、これを補完し、さらに発展したナビゲーションを可能にするものである。この機能の向上が今後、自動車メーカー個々のサービスに発展するものである。

・発展の方向は、各社の目指す方向で異なるが、全体に言えることは、自動車メーカーがユーザーを“常に見守る”という構図である。デパートなどで、よく見かける顧客サービスのテーマとして、“コンシェルジュ”があるが、自動車メーカー対ユーザー(ドライバー)の関係は、自動車メーカーが、クルマに関連した“コンシェルジュ”となり、常にユーザーを“見守る”関係で、間接的にも、積極的にも、より、支援する⇒支援される関係が構築される方向と見られる。

・ITの技術は、年々発展し、バージョンUPを繰り返す。クルマのモデルチェンジとは異なるサイクルでサービスは発展してゆくため、自動車メーカーから見れば、車の買い替えの、有無にかかわらず、常に顧客と関係を続けてゆくことが可能となる。これまで営業マンの活動は、顧客に対し断続的な訪問になりがちとなるが、これと並行し、補完する形で、ユーザーとの関係を常に保つことができるという構図である。

◆知の共有・エージェント思想(リコメンド):パイオニアとホンダのNAVIプローブの考え方



官のETC・ITS端末と民のNAVIテレマティクス
・道路の情報を、クルマないしドライバーに伝える手法には、?道路に設置された機器から車載端末に対し随時伝送される形態。前項で述べた、プローブ情報のように、?クルマの運行状況から情報を検知し、通信インフラを介して伝えられる形態に大別される。

・このうち?は、自動車メーカーという民間の考え方で、所轄官庁が進めるITSと同調しながら進捗しているものの、その発展は双方分離して進捗している。IT技術全体の進捗の中で進んでいるため、ITSという一連の大きな構想として動いているように見えるが、実際には、“民”のテレマティクスと、“官”の道路情報インフラ整備とは、別のベクトルで進んでいるものである。

・官・民双方の道路関連のサービスは、端末別に分けて見ることでそれぞれの方向性が分かる。また、改めて、双方別々の構想で進んでいることが分かる。民の端末がNAVI、官の端末がETCである。
◆官のテレマティクスは道路運用の支援 ― 民のテレマティクスは運転の支援




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